小学生用の国語辞典をお探しなら、「教科書がわかる」光村の辞典を使ってみませんか?

国語教育のプロと作った辞典です

光村の『小学新国語辞典 三訂版』は、「小学生向けの学習国語辞典」です。
初版から「教科書の内容や授業がよくわかる」ようになる辞典であることを一番の目標として編集・制作を行っています。
そのため、この辞典の監修者・編集委員は、光村図書出版の国語教科書の編集に関わる先生方にお願いしています。どの先生も、学校教育、日本語や言葉、漢字など、国語教育に関わる分野のプロフェッショナルです。先生方と編集者が一緒になって、「小学生が学習で使う辞典としてベストなものを」という思いでこの辞典をつくっています。
では、「教科書や授業がわかる」ように、三訂版では具体的にどのような工夫をしているのか、4つのポイントをご紹介します。

①教科書の言葉が引ける

辞書引き指導を積極的に行う学校では、国語以外の授業でも辞書を引くことがあります。そういった指導の中でも十分辞書を活用できたらよいですよね。
そこで、国語、算数、理科、社会、書写、図画工作、保健(体育)、音楽、家庭科の教科書や学習指導要領の内容をもとに、必要な語を収録しました。
また、特にその教科で特有の意味を持つ語や、教科の学習において重要な語は教科のマークを付けています。例えば、数の概念を表す言葉は〔算数〕、官公庁の名称は〔社会〕などです。なお、教科の言葉か一般的な言葉か、判断が分かれそうな言葉もありますが、『小学新国語辞典 三訂版』では、小学校の学習指導要領で示される範囲を基準に、全て監修者と編集委員の先生と一緒に検討して決定しています。

知らない言葉や知りたい言葉に出会うのは、必ずしも国語の授業の中だけでありません。調べものの入り口の一つとして、「国語辞典」という選択肢もあるのではないでしょうか。

②古典の言葉が引ける

小学校の教科書で古典が扱われるようになってから10年が過ぎ、小学校で古典を学習することはすっかり当たり前になりました。
そのような中、通常の文章と同じように、古典の文章に出てくる知らない言葉の意味を調べようと考える児童も増えてきている、とのお話を小学校の先生からうかがいました。また、様々な古典に触れる機会が増え、以前よりも多くの古語を目にするようにもなっています。
そこで、これまでは本編とは独立していた巻末の「古典の言葉」の項目を増やし、本編からも古語を引けるようにしました。なお、新しく増やした古語は、小中学校の国語の教科書などに掲載されている古典作品を基に、小学生に知っておいてもらいたい言葉を選定しています。
本編の古語の見出しは、現代語の見出しとは別に立てて「古典の言葉」というマークを付け、その言葉の意味が掲載されている「古典の言葉」のページを示しています。

「古語辞典」を持たない小学生でも、自分で意味を調べて古典作品を読める、という体験は、古典作品への興味関心を高めるきっかけになるはずです。

③世の中の言葉が引ける

実は、改訂版の発行から現在の三訂版発行までには10年の歳月がたっています。その間に、世の中には新しく定着した言葉が多くありました。
これに対応するため、三訂版の改訂時に1年間にわたり小学生向け新聞の記事を調査しました。その結果から、新しく世の中に定着した言葉や学校の授業や生活のなかで話題になりそうな言葉を抽出し、掲載しています。ただ、新しい言葉の中には、まだ定義が明確に定まっていない言葉や、このまま社会に定着していくか疑問が残る言葉もあります。そのような言葉については監修者や編集委員と相談し、収録するかどうかを判断しています。
なお、社会的に広く使われるようになった語や、新しく定着した用法などは、増刷のタイミングなどで適宜収録するようにしています。

総合的な学習の時間などで、世の中の課題や話題を扱う学習も多くなっています。「当たり前に使われているけれど、よく知らない言葉」は、ぜひ国語辞典で調べてみてください。

④光村の考える、重要語と最重要語

小学生向けの辞典では、各社、大切な言葉などにマークを付けて示していますが、その基準は辞典によってさまざまなのをご存じですか。
『小学新国語辞典 三訂版』の場合は、「小学生のうちに身に付けて、使いこなせるようになってほしい言葉と、国語を中心に学習において重要な言葉」を重要語・最重要語として提示しています。そのため、ほとんどの小学生が知っていて使えている、あるいは自然と小学生のうちに身に付くと考えられる基本的な言葉は、重要語・最重要語にはあまり含まれません。それよりも、もう少し難しい言葉、意識的に覚えようとしないと身につかない、少し背伸びした言葉を多く取り上げています。こちらも、監修者と編集委員と一緒に選定しています。
なお、どの学年までに身に付けたい、といった学年設定はしていません。子供たちそれぞれで、もともと持っている語彙も違いますし、興味関心も違います。どの言葉から覚える、ということではなく、その時々で必要になった言葉や興味をもった言葉を、それぞれのタイミングで身に付けていってもらえればと思います。
ただ、重要語の中でも特に重要と思われる言葉は、「最重要語」と設定し、紙面の中でもひときわ目立つようにデザインしています。他の言葉を調べていたけれど、目についたから読んでみる、という出会い方もできるようにするためです。

もちろん、重要語・最重要語を全部完璧に覚えなければいけない、というわけではありません。ですが、 学習をしていくうえで、また、自分で考えたり、表現したりするうえで必要になってくる言葉、ということを意識していただけると嬉しいです。